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スポーツ選手に発症する疲労骨折|部位・種目・原因動作・予防を紹介

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

サッカーの帯同の仕事も2日目です。こちらに関しては、後日また記事にしようかと思います。

どんな感じかはInstagramで写真をアップしていますので、よかったらそちらも見てみて下さいね。

さて、今回はスポーツ選手に発症する疲労骨折についてまとめようと思います。

疲労骨折は、ごく軽微な外傷の繰り返しによるオーバーユース症候群の中で、骨組織に起こる代表的なスポーツ障害です。

この記事では、スポーツ選手に発症する疲労骨折について、

  • 年齢要因
  • 性別要因
  • 好発部位
  • スポーツ種目
  • 原因動作

などの総論的なことについて紹介しようと思います。

疲労骨折と年齢

まず、疲労骨折の年齢要因です。

疲労骨折の年齢分布には、以下のような特徴があります。

疲労骨折の年齢
  • 小学生〜中高年まで幅広く分布
  • 16・17歳に大きなピーク
  • 中学生と高校生で約2/3

(内山英司.臨床スポーツ医 20.  2003)
(太田美穂ほか.日臨スポーツ医会誌.1999)

これは、成長期の骨端症や骨端線障害が終わる骨端線閉鎖後の急激な運動量増加が疲労骨折の発症に大きく関与していると思われます。

この時期には、疲労骨折が起こりやすいことを考慮して、練習内容をコントロールする必要があります。

よせやん

ただし、疲労骨折の起こる部位により好発年齢は異なり、疲労骨折類似障害の肘頭骨端線閉鎖不全は中学生に多く発症し、中高年では脛骨内顆や肋骨の疲労骨折が多く発症することがあり、アスリート個人個人に対応することが必要です。

疲労骨折と性別

続いて、疲労骨折の性別要因についてです。

疲労骨折発症の男女差は、競技種目による影響を受けます。

疲労骨折と性別

男性

  • 第5中足骨近位:サッカー
  • 肘頭:野球

女性

  • 恥骨・大腿骨頚部:陸上長距離選手

(Yeager KK, et al. Med Sci Sports Exerc. 1993)

これは、競技人口も大いに関与しているものだとは思われます。

また、女性アスリートの3主徴である無月経・骨量減少、エネルギー摂取不足が疲労骨折に関与しているため、これらへの対応が予防において重要です。

疲労骨折の好発部位

次に、疲労骨折の好発部位についてです。

疲労骨折の後発部位は、上司や体幹に比べて、荷重や筋力による影響を受ける下肢に圧倒的に多くなっています。

下肢疲労骨折の好発部位を多い順にまとめておきます。

下肢疲労骨折の好発部位
  1. 脛骨
  2. 中足骨
  3. 腓骨
  4. 足舟状骨
  5. 膝蓋骨
  6. 大腿骨
  7. 踵骨
  8. 母趾基節骨

体幹では、腰椎分離症を腰椎の疲労骨折に含めるとかなり多くなります。

その他、体幹では肋骨、恥骨、仙骨、鎖骨などに疲労骨折を認めます。

上肢は少ないですが、肘頭を含めた尺骨が最も多く、外傷例もあるものの有鉤骨鉤、稀ではありますが第2中手骨、橈骨などにみられます。(亀山泰. MB Orthop 22. 2009)

どの部位に疲労骨折が起こりやすいかの知識があることで、発症予防に約立つと思われます。

スポーツ種目と原因動作

最後に、疲労骨折の原因となるスポーツ種目と動作について紹介します。

原因となった競技種目は陸上競技が多く、中でも中長距離選手が最も多いとの報告が多くなっています。

以下に、疲労骨折の原因として多いスポーツ種目を紹介します。

疲労骨折の多いスポーツ種目
  • 陸上競技
  • バスケットボール
  • 野球
  • サッカー
  • バレーボール
  • ハンドボール
  • ソフトボール
  • ラグビー

また、各疲労骨折部位によって原因となるスポーツ種目や動作は異なり、それぞれに特徴があります。

自分の関わっているスポーツ種目に多い疲労骨折部位や原因動作を知っておくことは非常に重要です。

よせやん

以下に、各疲労骨折部位のスポーツ種目と原因となる動作についてまとめます。

疲労骨折部位 スポーツ種目 原因動作
第1肋骨 ウエイトリフティング、野球、剣道、柔道、チアリーディング 上肢挙上、投球、素振り、倒立
第4〜7肋骨 ゴルフ、野球、柔道、バレーボール 素振り、スイング、体幹回旋、スパイク
第2中手骨 テニス、バドミントン、ハンドボール ラケットスイング、投球
有鉤骨鉤 野球、剣道、ゴルフ、テニス、バドミントン バッティング、竹刀素振り、ラケット・ゴルフスイング
尺骨 ソフトボール、剣道、チアリーディング、野球、バレーボール ウインドミル投球、竹刀素振り、投球、レシーブ
肘頭 野球、テニス、体操、陸上投てき、柔道 投球、サーブ、肘伸展、背負い投げ
仙骨 陸上長距離、ラグビー ランニング、ダッシュ
恥骨・坐骨 陸上長距離、バスケットボール、ハンドボール ランニング、ジャンプ、ダッシュ
大腿骨 陸上長距離、バスケットボール、ラグビー、サッカー、野球 ジャンプ、ダッシュ、ランニング
膝蓋骨 バスケット・ハンド・バレーボール、サッカー、バドミントン ジャンプ、ステップ、キック、スクワット
脛骨疾走型 陸上中長距離、バスケット・ハンド・バレーボールボール、野球 ランニング、ダッシュ
脛骨跳躍型 バスケット・ハンド・バレーボール、クラシックバレエ ジャンプ、ステップ
脛骨内顆 ジョギング、陸上中長距離、フィギュアスケート ジョギング、ランニング、ジャンプ
腓骨 陸上中長距離、バスケットボール、サッカー、野球、ラグビー ランニング、ダッシュ、ジャンプ、うさぎ跳び
足関節内果 サッカー、バスケットボール、陸上短距離・跳躍 ランニング、ジャンプ、捻挫
足舟状骨 陸上短・中長距離、バスケットボール、ラグビー、野球 ランニング、ジャンプ、ダッシュ
第2〜4中足骨 陸上中長距離、バスケットボール、サッカー、バレエ(基部) ランニング、ジャンプ、ポアント
第5中足骨近位 サッカー、バスケットボール、ラグビー、ハンドボール ダッシュ、ステップ、切り返し動作
母指基節骨 陸上短距離、バスケットボール、ラグビー、剣道 ダッシュ、ジャンプ、つま先立ち

(亀山泰. 臨床スポーツ医学: Vol.33, No.4. 2016)

おわりに

以上、今回はスポーツと疲労骨折の総論的な内容についてまとめました。

自分の関わっているスポーツ種目に多い疲労骨折部位や原因動作などを知っておくことは予防の面からも非常に重要です。

ぜひ自分の関わるスポーツ種目についてチェックしてみて下さい。

よせやん

今回は疲労骨折の疫学的なことをまとめましたので、また各論についてもまとめていこうと思います。

 

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