整形外科医になる前に勉強しておくべきこと⑤(内科②)

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どうも、こんにちは。

忘年会のシーズンですね。
研修医のときは全病棟、ほぼ全部の科の忘年会に呼ばれたので、この時期はほとんど毎日飲んでるような生活でした。
整形外科医となった今はそのときほどではないですが、整形外科の忘年会だけでなく、麻酔科やオペ場、小児科、外来などの関係のある部署の忘年会にも呼ばれます。

参加するだけなら全然いいんですが…
僕たち若手は何かにつけて芸をやらされます。
やってみると意外に面白かったりすることもありますが、正直なところこれがなかなかストレスです。
まあ、でもこれは医者だけでなくて社会人みんなに共通でしょうか。

愚痴はこの辺にしておいて、今日は整形外科医になる前に勉強しておくべきことシリーズの最終章をやろうと思います。
今までのこのシリーズの記事を読んでいない方はこちらからどうぞ。

関連記事:整形外科医になる前に勉強しておくべきこと①(解剖)
関連記事:整形外科医になる前に勉強しておくべきこと②(骨折治療)
関連記事:整形外科医になる前に勉強しておくべきこと③(救急外傷)
関連記事:整形外科医になる前に勉強しておくべきこと④(内科①)

前回は内科的なことの中でも、とくに内科救急についてでした。
今回は、前回書き切れなかった内科的なことの続きを書いていきます。

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一般内科

整形外科医になって働くようになっても、整形外科の知識だけ持っていたらいい訳ではありません。
たびたび内科的な知識が必要になる場面に遭遇します。
主なものとして…

周術期管理
内科的合併症の治療

があります。
では、具体的にみていきましょう。

周術期管理

整形外科は外科系の科ですから手術は必須です。
そうなると当然、患者の周術期管理をしていく必要があります。
これが意外に覚えなくてはいけないことが多く、内科的な知識も必要になってきます。
では具体的にどういうものがあるか。

・輸液

手術中は当然ルートを確保する必要があります。
また、術後は術中の出血量や術後尿量などを考慮して輸液の量を調整する必要があるでしょう。

術前管理

その一つにプレメディケーションがあります。
術前および術当日にどの薬を止めるか、内服するかを考える必要があります。
わかりやすいのは、術中の過度の出血を予防するために、抗凝固薬(血液をさらさらにする薬)を止めるなどといったことです。
この薬なら手術何日前に止める、といった内容を覚えておく必要があります。

また、糖尿病をもっている患者さんの場合には、スライディングスケールに関する知識が必要でしょうし、ステロイドを長期間内服している患者さんの場合には、ステロイドカバーをする必要があるかもしれません。

術後管理

術後は最初に挙げた補液はもちろんのこと、血圧などのvital管理疼痛管理をする必要があります。
血圧コントロールや頻脈・徐脈のコントロール、鎮痛薬の使い方などを勉強しておく必要があります。

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内科的合併症の治療

あとは意外に多いのが内科的合併症の治療です。
特に多いのは肺炎や尿路感染症などの感染症、あとは深部静脈血栓症などでしょうか。

研修医時代に整形外科を回ったときに、外傷で入院してくる高齢の患者さんの感染症に罹患する割合が想像していた以上に高くて驚きました。
高齢者は加齢により膀胱の排尿機能が低下しやすいため、尿路感染症を起こしやすいとされていますが、特に下肢の外傷でベッド上にいる時間が長かったり、おむつを使用していると当然、上行性感染のリスクは高くなります。
また、加齢により嚥下機能が低下しやすいのに加え、脊椎外傷の患者さんでギャッジアップ(ベッドで上半身を起こすこと)ができない場合は、食べ物や飲み物を誤嚥し誤嚥性肺炎になるリスクは当然高くなるでしょう。

また、深部静脈血栓症は、特に下肢の術後の患者さんの多くに見られます。
ほとんどは遠位型ですが、近位型の場合には肺塞栓症などの危篤な疾患を引き起こす可能性があるため、専門家にコンサルトする必要があります。
遠位型の場合は、自科で加療することが多いのではないでしょうか。

まとめ

自分は整形外科医だから内科的なことは何もしなくてもいい、とはなりません。
入院患者さんが糖尿病だからといって、毎回内科に周術期の血糖コントロールを依頼したり、患者さんが肺炎になったからといって、全例内科にコンサルトすることはできないでしょう。
そもそも、そんな格好の悪い整形外科医にはなりたくありません。
もちろん、重症の場合や、自分で治療して上手く行かない場合は必ず、専門家にコンサルトするべきだと思いますが。

以上、今まで整形外科医になる前に勉強しておいた方がいいのではないかなと自分が感じたことを5回にわたって紹介してきました。
これから、整形外科医を目指す先生の何かの参考になれば幸いです。

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