2017/09/01

第33回膝関節フォーラム|近年注目されている二次性OA・早期OAとは?

 

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること!仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい!日々の勉強のため、また、同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思いブログを書いています。➡︎詳しいプロフィールはこちら

よせやん

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スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

本日は膝関節フォーラムに参加してきました。膝関節フォーラムとは何ぞや?って思った方は下の記事を読んでみて下さい。

2016年に開催された第33回膝関節フォーラムのテーマは

スポーツ膝関節外傷後早期OAと二次性OA:病態と課題、新しい治療に向けて

です。

早期OAって何?って思った方もいるのではないでしょうか。これは近年になって生まれてきた新しい概念です。また、二次性OAもスポーツをやっている方には非常に関わりの深い疾患ですのでぜひ知っておいて頂けたらと思います。

今回の記事では、

早期OAとは
診断基準は?
二次性OAとは?

二次性OAの治療法は?

などについてご紹介します。

第33回膝関節フォーラム

第33回膝関節フォーラムも例年同様、12月最初の土曜日である12月3日に東京で開催されました。

冒頭でも述べたように、2016年に開催された第33回膝関節フォーラムのテーマは

スポーツ膝関節外傷後早期OAと二次性OA:病態と課題、新しい治療に向けて

です。

今回のプログラムは、以下の通りです。

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毎年そうですが、膝を専門にしている人間にとっては非常に興味深い内容になっています。

以下に、今日聞いた内容を少しだけピックアップして御紹介します。

早期OAとは

スポーツ膝外傷には、靭帯損傷から半月板、軟骨損障害、膝蓋骨脱臼までさまざまあり、小中学生から大人、中高齢者まで幅広い年齢でみられます。ACL損傷や軟骨・半月板損傷、膝蓋骨脱臼などに対する診断と治療はここ20年での進歩は著しく、スポーツ復帰も可能になっています。

一方で、

スポーツ復帰後に比較的若年者での変形性関節症(Osteoarthritis:OA)がみられることがあり、これを二次性OAといいます。
特にACL損傷やACL再建術後、半月板切除後、膝関節内骨折後などに起こることが多いです。

そして、

二次性OAに至る前段階のことを早期OAといいます。
この早期OAが近年に注目されるようになってきており、今回膝関節フォーラムのテーマとなったのです。

二次性OAは少なくとも数ヶ月から数年かけて徐々に進行して発症すると考えられますが、関節軟骨が少しずつ変化・変性していく過程の中に、二次性OAに至る前段階の早期OAがあり、この早期OAを診断することができれば、

早期に治療介入が可能になる=二次性OAを予防できる

というわけで、近年注目されるようになってきたわけです。これは、外傷後の二次性OAを予防するということだけに留まらず、膝OAとなる早期の段階の診断し、膝OAによる疼痛で生活の質が低下するのを防ぐことができる=健康寿命を延ばすことにつながります。

早期OAの診断基準

では、具体的に早期OAと診断するための診断基準(案)を紹介します。

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図:早期OAの診断基準(案)
( Luyten FP, et al. KSSTA. 2012より引用)

この早期OAの診断基準(案)はあくまで草案であり、きちんとした診断基準を決めるために今回膝関節フォーラムでテーマとして取り上げられ、みんなで討論し合ったというわけです。

早期OAと診断するためには、

・レントゲンは有用か?
・MRIは有用か?
・滑膜炎を把握することが有用か?
・患者立脚型評価であるKOOSは有用か?

などについて発表があり、討論がなされました。

関節軟骨障害の治療

また、二次性OAになってしまった場合の治療についても同様に話し合われました。

現在行われている治療としては、以下のものがあります。

関節軟骨障害の現在の治療法

・骨髄刺激法(ドリリング・マイクロフラクチャー)
・自家骨軟骨移植術
・軟骨細胞移植

また、今後実用化に向けて研究されている治療法として、

幹細胞治療

iPS細胞治療

が挙げられます。
今日の話を聞いていると、本当に5年以内には実用化されるのではないかと思わされました。

第34回膝関節フォーラムのご案内

さて、来年の第34回膝関節フォーラムについてもご案内しておきます。

第34回膝関節フォーラム

日時:平成29年12月2日(土)

当番幹事:前 達雄先生(大阪大学)

開催は例年通り東京かと思われます。興味を持たれた先生はぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。

 

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