アスリートと睡眠|睡眠時間とパフォーマンスの関係

どうも、こんにちは。
最近、どうもやらなければいけない論文が進みません。
なぜか?
おそらく原因はこのブログの記事を書いているからでしょう。自分にとっても、とてもいい勉強にはなっているのですが、きっと細かく調べすぎなんだと思います。
でも1番大事なのはリアルの仕事!!!
ということで、いつも2500文字くらいの記事を書いているので、少し記事の量を減らしてみます。このサイトを始めて最初の1ヶ月は、絶対に毎日更新すると決めていたので、それは睡眠時間を削ってでも実行したいと思います。
さて、話はがらっと変わりますが、今までずっとサッカーをやってきましたが、何となく大事な試合の前日は早く寝るように心がけてました。
しかし、大学生のときに徹夜で試合に臨んで絶不調だったときもありましたし、逆に絶好調だったときもあったので、実際は睡眠とパフォーマンスって関係ないんじゃないの?と思ったことが多々ありました。
というわけで、今日は実際のところ科学的にどうなのか知りたくて、アスリートと睡眠について勉強してみました。
Contents
はじめに
健康の三大要素は「運動」「休養」「栄養」であることは広く認識されていることです。睡眠は「休養」の中でも最も重要であり、日中の生活活動のエネルギーの温存を行うだけではなく、日中の生活活動における疲労から回復させる役割を果たしています。
睡眠時間の短縮や睡眠・覚醒リズムの乱れは、不定愁訴、日中の強い眠気、集中力の低下、作業効率の低下など様々な体調不良と関連し、さらには、うつ病や生活習慣病のリスクを高めます。( 島本英樹ら.大阪大学高等教育研究.2013)当然、アスリートにとっても睡眠は重要であり、睡眠の質と量の充実がパフォーマンスのみならず、やる気、集中力、状況判断能力をも向上させ、緊張や疲労の軽減に寄与することが明らかになっています。
というわけで今回は、
- 睡眠とパフォーマンスの関係について
- アスリートと睡眠(睡眠時間に対する考え方と実際の睡眠時間)
についてまとめていきます。
睡眠とパフォーマンス
睡眠と運動は相互に影響を与え合うことが知られており、
というメタアナリシスが報告されています。
そんな中で、2011年にMahらが発表した、睡眠と運動パフォーマンスとの関連を示した論文は衝撃的なものでした。まず、その論文の内容を紹介します。
この研究は、スタンフォード大学の男子バスケットボール選手11名を介入群とし、5〜7週間、毎日睡眠時間を平均110.9±79.7分延長させて、対照群15名と比較して行われています。この研究における、選手達の平均睡眠時間は8時間20分でした。
では、その結果を見てみましょう。
( Mah CD, et al. Sleep. 2011 )
上記のように、
この報告以降、アスリートにとって睡眠はトレーニングと同等に大切なものであると捉えられるようになりました。
アスリートの睡眠時間
では、実際にアスリートは睡眠についてどう考え、どのくらい睡眠をとっているのでしょう。
2012年3月に、味の素株式会社と日本オリンピック委員会が、味の素ナショナルトレーンングセンターを利用するアスリート110名を対象にした、健康管理に関するアンケート調査を実施しています。その調査によると、アスリートが体調管理で重視していることは下図のようになります。
という結果で、実際にトップアスリートは睡眠を重視していることがわかります。
では実際にどれくらいの睡眠をとっているのでしょう。
この調査によるアスリートの平均睡眠時間は8時間4分でした。
2010年のNHKによる国民生活時間調査では、国民の平均睡眠時間は7時間36.7分(平日7時間14分・土曜7時間37分・日曜7時間59分)であると報告されています。
つまり
ことになります。
おわりに
以上、今回は、
- 睡眠とパフォーマンスの関係について
- アスリートと睡眠(睡眠時間に対する考え方と実際の睡眠時間)
についてまとめました。
まだまだ、調べたことで書きたいことはいっぱいあるのですが、冒頭でお話ししたように1回1回の内容を減らすために、今回はこの辺でとめておきます。
次回、どうしたら質の高い睡眠をとることができるのかについて、運動と睡眠の関係からまとめたいと思います。
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