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アスリートにみられる睡眠障害|精神生理性不眠症・睡眠不足症候群・睡眠時無呼吸症候群など

 

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この記事を書いている人 - WRITER -

サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること!仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい!日々の勉強のため、また、同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思いブログを書いています。➡︎詳しいプロフィールはこちら

よせやん

この記事を書いている人 - WRITER -
スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今日はものすごい仕事がバタバタとしていた1日でした。自分の手術、外来があったのは当然ですが、それ以外に、ある競技の日本代表選手を診察することになり、その準備と対応でバタバタとしていました。

トップレベルになればなる程、その競技特性が身体に現れてくるものなんだと改めて思いました。そして、忙して大変ではありましたが、スポーツドクターとしての自分を自覚できた1日でもありました。

さて、今日はアスリートにみられる睡眠障害についてまとめてみようと思います。

アスリートの睡眠障害には非常にさまざまなものがあります。

一口に睡眠障害といっても、実際には一般的な不眠症である精神生理性不眠症から、競技に関連して多くみられる睡眠時無呼吸症候群まで多くの疾患が含まれます。

睡眠障害による競技能力の低下は著しいもので、これを治療するだけで競技能力が向上します。そうした意味でも見逃すことのできない疾患であると言えるでしょう。

この記事では、アスリートにみられる睡眠障害として、精神生理性不眠症、睡眠不足症候群、睡眠時無呼吸症候群についてお話ししていきます。

精神生理性不眠症

精神生理性不眠症は、ごく一般にみられる不眠症です。 

基礎疾患がなく、次に重要な試合があるなどの理由で眠れない日が何日か続いた場合に、その心配がなくなった後でも今日も眠れないのではないかと不安になり、不眠症だけが一人歩きしてしまうこともあります。

このような状態には、一般的に短時間作用型の睡眠薬を用いることが多いです。アスリートが使用可能な睡眠薬についてはこちらの記事で確認してください。

また、不眠症に対する認知行動療法を行うことも有効です。ベッドに長時間眠れないままでいることは、ベッドを眠れない場所と認識し、それが身体に定着してしまうので、これを避けるために、ベッド上の時間を制限することが有効な場合も意外と多くあります。

不眠症に対しては刺激制御法も有効です。

不眠症に対する刺激制御法 

  1. 清潔で心地よい寝床を準備する。
  2. 朝の覚醒時刻を一定にする。
  3. 眠くなったときにだけベッドに入る。
  4. 20分以内に寝付けなければ、ベッドから出て他のことをする。
  5. 眠気を感じたら、またベッドに戻る(さらに寝付けなければ、また起きる)
  6. 眠りとセックス以外のことをベッドでしない
  7. 昼寝をしない

(Bootzin RR, et al. Progress in Behavior Modification. 1978)

睡眠不足症候群

睡眠不足症候群は、その名のとおり睡眠が足りていないために発生する睡眠障害で、一番よく見られる症状は日中の眠気です。 

アスリートの睡眠不足症候群は非常に多いですが、見逃されているケースも多くあります。

内田らは、学生長距離選手は夏期合宿期間中には昼寝の時間も合計すると、1日平均12時間以上睡眠をとっていますが、通常の授業期間には7時間前後に減少していたことを報告しています。

このように、アスリートは日中に非常に高強度のトレーニングを行う日が続くことがあり、このような場合にはその回復過程としての睡眠は通常よりも多く必要であると考えられます。

アメリカの研究では、毎日強制的に10時間前後の睡眠を2ヶ月とらせた場合、反応時間やバスケットボールのフリースロー、3ポイントシュートなどの競技能力が向上したという報告があるのでしたね。

こうした研究を見ると、特に訴えなくても最高のパフォーマンスを行うために必要な睡眠をとっていないアスリートがかなりの数いると思われます。

学生アスリートや勤労をしながら競技を続けているアスリートでは、日中に眠気などの自覚症状があるケースも多くあります。そのようなケースの中には、競技に対して意欲がなく、一見オーバートレーニング症候群あるいはうつ病と思われる症例もあります。

このような症例に出会った場合は、日常の生活週間、すなわち何時に起床し、食事はどうか、日中の活動やトレーニングの量、帰宅は何時か、就床は何時かなどと詳細に問診すると、睡眠不足を発見できることが多いです。

治療は、十分な睡眠時間をとらせることですが、これで回復しなければ他の疾患を考えるという診断的な意味もあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患で、最も一般的な特徴は大きないびきです。 

パートナーからいびきがひどい、無呼吸があると指摘され、病院を受診するケースが多くみられますが、体重が重いアスリートの多いスポーツや、頸部を鍛える必要のあるスポーツなどの特定の競技のアスリートに多い疾患でもあります。

実際、アメリカのNFLのプロフットボール選手に同年代の対象群よりも効率である14%に睡眠時無呼吸症候群がみられたという報告は【必見】睡眠不足の原因と影響、世界の睡眠時間、最新の研究でお話ししましたね。

我が国のスポーツ関連の報告では、鈴木らが力士を対象に夜間睡眠中の酸素飽和度(SaO2)を測定し、23人中11人(47.8%)に何らかの異常が認められたことを報告しています。(鈴木ら. 日本呼吸器学会. 2003)

これらの報告を見ると、アメリカンフットボールや相撲だけでなく、他の格闘技やラグビー選手などにも診断的な検査を行い、問題があれば適切な治療を行うことで、競技力が向上する可能性がありそうですね。

睡眠時無呼吸症候群の診断には、終夜睡眠ポリグラフィー検査を行います。

これにより、夜間睡眠中の無呼吸回数を正確に測定し、1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を無呼吸低呼吸インデックス(AHI)として算出し、AHIが5以上であれば睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

治療は、生活習慣の改善(禁酒、減量、禁煙、睡眠姿勢など)、マウスピースCPAP(Continuous Positive Airway Pressure)の装着を行います。

治療しないと、心臓発作・脳梗塞・糖尿病・心不全・不整脈・肥満・交通事故などのリスクが増加するといわれており、注意が必要です。

おわりに

以上、今回はアスリートにみられる睡眠障害についてまとめました。

睡眠障害による競技能力の低下は著しいもので、これを治療するだけで競技能力が向上します。見逃すことのないようにしっかりと勉強しておきましょう。

一般的な睡眠障害の治療についてはこちらの記事が参考になるかと思います。

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スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

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