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アスリートのサプリメント摂取|もはや「知らなかった」では済まされない!アンチ・ドーピングの知識!

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

勉強することが増えていく毎日。この年末で教科書もめっちゃたくさん増えました(笑)。でも、教科書があると仕事効率が圧倒的に高くなることは実感しますね。

さて、今日は久しぶりにスポーツの話題です。

アンチ・ドーピング関連のお話で、アスリートのサプリメント摂取に関してです。

Jリーグにおけるドーピング検査

Jリーグにおけるドーピング検査がどのように行われているかご存知でしょうか。

Jリーグが日本アンチ・ドーピング機構(JADA)にドーピング検査の全面委託を始めた2009年以降、Jリーグでは試合後に両チームから選手を2人ずつ無作為に選び、ドーピング検査を実施しています。

対象試合や頻度など詳細は非公表ですが、試合でメンバー入りした選手が対象となり、AとBの二つの容器に分けて尿を採取し、A検体が陽性の場合はB検体の再検査を実施しています。

いずれも陽性だった場合は、通知から14日をめどに聴聞会を行い、医師らで構成する規律パネルが制裁などの処分を決めることになっています。

ドーピングによる禁止薬物は、市販の風邪薬やサプリメントにも含まれるケースがあり、知らないまま服用した場合でもドーピング違反になります。 

Jリーグでは「知らなかった」などの理由で摂取することがないように、毎年リーグ開幕前に各クラブのチームドクターやトレーナーを対象とした講習会を実施して禁止薬物の確認や薬を服用する際の注意を促しています。

Jリーグでのサプリメント摂取によるドーピング違反

ご存知の方もいるかもしれませんが、2016年シーズンに行われたJリーグにおけるドーピング検査で、日本サッカー界で初めて、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が定める禁止物質が選手から検出され、ドーピング検査違反が発生するという事態が起きました。

このドーピング違反の原因はサプリメント摂取であり、チームもチームメディカルスタッフも、もちろん当該選手も最大限の注意を払った上でのものではありましたが、日本アンチ・ドーピング規律パネルによって、選手の過誤・過失は少なからずあると判断され、スポーツの公平性を守るという観点から、選手の記録のいくつかは失効するという裁定が下され、選手は不利益を被ることとなりました。

当該チームにおいても、チーム自らがチーム関係者に対して、いくつかの処分を課すことになるという不幸な事態になったのです。

アスリートのサプリメントの摂取

国際オリンピック委員会(IOC)は、サプリメントやスポーツ食品の使用を考えている選手はその効果、費用、健康被害、パフォーマンス、ドーピング検査での陽性の可能性を考慮すべきであると注意喚起を行い、さらにジュニアアスリートのサプリメント使用には慎重に期すべきであると言及しています。

国際サッカー連盟(FIFA)も、いかなるサプリメントの使用であっても注意が必要で、特にエネルギー向上、筋肉増量などを謳っているサプリメントはドーピング検査で陽性になるような興奮薬、蛋白同化ステロイドやホルモンなどが混入している可能性があるので、チームドクターははっきりとアスリートに注意喚起し、それらの使用には慎重を期するようにしなければならないと発表しています。

このように、国際スポーツ団体はすでに禁止物質を含有するサプリメントによるドーピング違反のリスク排除という観点から、サプリメント摂取に対する注意喚起を行っているのです。

また日本でも、国立スポーツ科学センター(JISS)は、スポーツフード・サプリメントは「食品」に分類されることを説明しており、含有成分の全てが表示される「医薬品」とは異なり、「食品」は表示義務がないためスポーツフード・サプリメント・健康食品には表示されていない成分が含まれている可能性があると注意を促しています。

サプリメント摂取に対する指針

このような背景と上で紹介したドーピング違反を受けて、日本サッカー協会(JFA)医学委員会は、選手と選手のを支えるメディカルスタッフを守るため、改めてアンチ・ドーピング活動に関するサプリメント摂取に対する指針を掲示しています。

サプリメント摂取に対する指針
 ①サプリメントを含め摂取するものはすべて選手自身に最終的な責任が生じること。

アンチ・ドーピング規定により、選手は自分の身体から検出された全ての禁止物質について全責任を負うことになり、他者(コーチ・ドクター・他の競技者など)の関与の有無や、故意か否か、禁止物質の混入によるものか否かで免責されない。

アンチ・ドーピングという観点からサプリメントの摂取には細心の注意を払うこと。

行政的にはサプリメントは「食品」に分類されるため、すべての含有成分を表示する義務がなく、サプリメントには表示されていない成分が含まれる可能性がある。

チームドクターをはじめとするメディカルスタッフは、選手に正しい食事指導を行い、アンチ・ドーピングの教育およびアドバイスを行うこと。 

おわりに

以上、今回はアンチ・ドーピング関連で、アスリートのサプリメント摂取についてお話ししました。

近年はドーピングに関する認知はかなり高まっており、ドーピング検査も国体レベルでも行われるようになっています。

病院で処方してもらう医薬品だけでなく、サプリメントや風邪薬などの市販薬でもドーピング違反となることがありますが、もはやアスリートは「知らなかったから」では済まされない時代になっているのです。

僕は毎年、高校サッカーの都道府県代表チームのメディカルチェックや国体選手のドーピング意識調査などを行っていますが、サプリメントを摂取している選手はものすごい多い印象です。チームがそれらのサプリメントを摂取させている場合も少なからずあるかと思います。

チーム関係者も当然サプリメントによるドーピング違反の可能性について理解して選手に不利益が生じないように行動すべきだと思いますが、最終的に自分を守るのは自分自身です。アスリート自身もサプリメントによるドーピング違反の可能性を知っておかなければなりません。

サプリメントに頼りたくなる気持ちはわからなくもありませんが、世界ドーピング防止機構や国際陸上競技連盟は体作りと競技力向上はバランスの取れた食事のみで可能であると名言しています。

サプリメントではなく、バランスのとれた食事による食トレを実施しましょう。

 

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