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膝複合靭帯損傷のKennedy分類とSOFCOT 2008分類

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

本日は膝複合靭帯損傷についてです。

今までに、膝複合靭帯損傷におけるMCL損傷、ACL・PCL損傷の手術適応や手術のタイミング、後療法についてまとめてきました。

そして昨日から、膝複合靭帯損傷の分類についてまとめており、昨日はSchenck’s分類についてお話ししたのでしたね。

他にも膝複合靭帯損傷の分類はいくつかありますが、この記事でKennedy分類SOFCOT 2008分類について紹介します。

いずれも着目点が違う分類になるので、知っておくと使い分けができていいと思います。

膝複合靭帯損傷の治療の大原則

まず、膝複合靭帯損傷の治療の大原則について復習しておきましょう。

膝複合靭帯損傷の治療の大原則は、

最小限の観血治療回数、最小限の移植靭帯の犠牲、最小限の治療期間、軟骨変性を伴わない靭帯機能の構築であり、最終的に拘縮膝を作らないこと

でした。

特に新鮮例の靭帯損傷では、治癒能力が高い反面、関節拘縮を起こしやすいと言われています。

観血治療によりいったん拘縮が起こると治療期間の延長だけでなく、その後の後療法により膝の変形性変化を誘発し、満足な結果が得られなくなってしまいます。

したがって、拘縮膝を作らないように、どの靭帯をどこまで治すのか、どの靭帯は後回しでよいのかを常に考えながら治療に当たらなければなりません

この前提を知っておいた上で、今回は膝複合靭帯損傷の分類について勉強していきましょう。

Kennedy分類

今回1つ目に紹介するのはKennedy分類です。(Kennedy JC. J Bone Joint Surg. 1963)

これは、脱臼方向を元にした分類です。

kennedy分類
  • 前方脱臼(Anterior dislocation)
  • 後方脱臼(Posterior dislocation)
  • 内方脱臼(Medial dislocation)
  • 外方脱臼(Lateral dislocation)
  • 後外方脱臼(Posterolateral dislocation)

これは、脱臼を呈さない両十字靭帯損傷を合併した重度複合靭帯損傷が除外されるという欠点があります。

しかしながら、種々の理由でMRIによる靭帯損傷の同定あるいは膝関節不安定性の評価が不可能な場合、X線所見のみで客観的に分類することが可能であるという利点があります。

SOFCOT 2008分類

近年、Boisgardらは膝複合靭帯損傷のメカニズムを基に、SOFCOT 2008分類を提唱しています。(Boisgard S, et al. Orthop Traumatol Surg Res. 2009)

SOFCOTとは、Society of Orthopedic Surgery and Traumatologyの略です。

SOFCOT 2008分類
  • Type 1:脱臼を伴わない両十字靭帯損傷
     Type 1a:内側支持組織損傷合併
     Type 1b:後外側支持組織損傷合併
     Type 1c:後方組織損傷合併
  • Type 2:関節外組織損傷の伴わない単純性脱臼
     Type 2a:前方脱臼
     Type 2b:後方脱臼
  • Type 3:前あるいは後十字靭帯損傷に伴った脱臼
     Type 3a:ACL合併
     Type 3b:PCL合併
  • Type 4:内側および後外側支持組織損傷を伴う脱臼
     Type 4a:内側支持組織損傷合併
     Type 4b:後外側支持組織損傷合併
     Type 4c:複合組織損傷合併
今までに紹介したSchenck’s分類やKennedy分類では、除外されたり、分類不能になってしまう症例がありました。

しかし、SOFCOT 2008分類を用いることで脱臼あるいは重度の複合靭帯損傷のほとんどが分類可能になります

したがって、膝複合靭帯損傷・膝関節脱臼の分類について、ただ1つ覚えるのであれば、このSOFCOT 2008分類でしょう。

おわりに

以上、今回は複合靭帯損傷の分類としてKennedy分類とSOFCOT 2008分類について紹介しました。

これだけ知っていれば、膝複合靭帯損傷の分類は十分です。

次は、複合靭帯損傷のメカニズムについてまとめれたらなと思っています。

膝関節外科に興味のある方はお楽しみに。

 

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