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筋肉痛(遅発性筋肉痛)について詳しく勉強してみる|原因と年齢や性別による差を紹介!

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今週末は、昨日はフットサルの全国大会であるPUMAカップ、今日は朝からサッカー都道府県リーグの練習、そしてその後サッカー市リーグの試合というハードスケジュールでした。もう体はボロボロで、眠たくて仕方ありません…。

でも貴重な週末をサッカーだけして過ごすわけにはいかないので、きちんと今日の勉強+αをしたいと思います。終わったらマッサージには絶対行きます!

というわけで、今日は今まさに自分が苦しんでいる「筋肉痛」に関してまとめました。

休日や仕事の合間にスポーツを楽しむ人は増加していると言われています。しかし、不慣れな運動や久しぶりに運動を行った場合、筋の伸張により「筋肉痛」を起こします。

この記事では、

  • 筋肉痛(遅発性筋肉痛)とは
  • 筋肉痛が出現・消失するまでの時間
  • 筋肉痛の原因
  • 筋肉痛の年齢による差
  • 筋肉痛の性別による差

などについてお話していきます。

筋肉痛(遅発性筋肉痛)とは

健康のためには適度な運動が必要であり、休日や仕事の合間にスポーツを楽しむ人は増加していると言われています。しかし、不慣れな運動や久しぶりに運動を行った場合、筋の伸張により筋肉痛を起こします。

こういう経験、社会人の方は特にしたことがあるのではないでしょうか?

伸張性筋収縮を伴う運動後に生じる筋肉痛は、正式には遅発性筋肉痛(Delayed-onset muscle soreness: DOMS)といいます。

出現・消失までの時間

DOMSは運動後数時間から24時間程度経過してから発現し、24〜72時間時間後にピークとなり、1週間程度で消失すると言われています。( Peake J, Nosaka K, Suzuki K. Exerc Immunol Rev 2005)

筋肉痛①

筋肉痛の原因

DOMSの原因として、筋・結合組織に微小な損傷が起こることによる筋組織の炎症・損傷説のほか、運動負荷により増加する好中球、単球由来の活性酸素による傷害説などが提唱されていますが、未だに解明はされていません

ここからは少し難しい専門的なお話をします。

まず、運動中には末梢血中の白血球数が増加しますが、この応答は運動の強度と持続時間に依存します。( 鈴木克彦.日本代替医療学会誌 2004 ) 

末梢血中の白血球の中で多数を占める好中球は生体の防御機能を担っており、体内に侵入してきた病原微生物などの異物を貪食し、活性酸素を酸性して殺菌しています。

好中球の活性酸素産生能に影響を及ぼす因子として、激しい運動ストレスが挙げられており、活性酸素の生成と消費のバランスが崩れると必要以上の活性酸素が生成されて、組織傷害を起こす可能性が指摘されています。

短時間・高強度の運動においては好中球の活性酸素生成能が亢進し、実際に1時間以上の時給制運動の場合、運動処方レベルの上限(最大酸素摂取量の50〜60%強度ないし無酸素性作業閾値)に相当する中等度以上の強度では、好中球の活性酸素生成能がみられたと報告されています。( Suzuki K, Sato H, Kikuchi T, et al. J Appl Physiol. 1996 )

筋肉痛の症状・マーカー 

伸縮性筋収縮を主体とした運動は筋損傷を引き起こし、損傷部位の疼痛筋力の低下関節可動域を減少などが起こります。

筋組織が傷害されると、筋肉の酸素運搬、酸素貯蔵蛋白であるミオグロビン、ATP産生に重要な役割をするクレアチンキナーゼ(CK)、乳酸脱水素酵素(LDH)、解糖系触媒酵素のアルドラーゼ(ALD)、肝臓・骨格筋細胞内酵素のアスパラギン酸トランスフェラーゼ(AST)が上昇します。

筋肉痛の年齢による差

少年と成年

Soaresらは少年と成人男性を対象に同じ負荷(最大筋力の80%で5セット)を与えて行った実験についてお話しします。

少年と成人男性を比較すると、筋を触診しない動作時と触診したときの筋肉痛は両方ともに増大したが、少年の方が軽度であり、CK値は少年がほとんど上昇しなかったのに対して、成人では著しく上昇し、1週間が経過しても元の値に戻っていなかったと報告されています。( Soares JMC, Mota P, Duarte JA, et al. Ped Exericse Science. 1996 )

また、Webberらは少年と成年を対象に最大心拍数の80〜85%強度で30分間の負荷を与えたところ、24時間後に筋肉痛は両者に差はなかったが、CK活性値は両者とも上昇したがその上昇量は少年が有意に低かったと報告しています。( Webber LM, Byrnes WC, Rowland TW, et al. Ped Exericse Science. 1989 )

つまり、少年は筋損傷の程度が軽く回復も早いけれども、成人は筋肉痛が生じると回復するのに時間を要するということです。

成人と高齢者

長くなりそうなのでここからは少し省略して書きます。

成人と高齢者を比較した研究では、

  • 高齢者は成人よりも筋損傷の度合いが強い
  • 成人のピークは1日後、高齢者のピークは2日後

であったことが報告されています。

運動した後に筋肉痛が2日後に出てくるようになってくると、身体は歳をとってきてるのかもしれませんね。

筋肉痛の性別による差

次に女性と男性における性差がに関する研究では、

  • 筋肉痛は直後から24時間後まで増大したが、その傾向に性差は認めなかった
  • 筋力低下量にも性差は認めなかった
  • CK値の上昇量にも性差は認めなかった
  • 好中球数は男性が2日後に増加したのに対し、女性は低下していた
  • 筋力・関節可動域の回復は有意に女性で遅かった

と報告されています。

まとめ

以上、今回は筋肉痛の原因と年齢・性別による差について紹介しました。

筋肉痛は、

  • 少年は成年より筋損傷の程度が軽く、高齢者では筋損傷の程度が大きい
  • 男女間に筋肉痛・筋損傷の差はないが、回復は女性の方が遅い

と言えるようです。

身近な筋肉痛に関してのことでも、詳しく勉強してみると意外に面白いですね。

体の健康を保つためにできることについて知りたい方はこちらの記事も読んでみて下さい。

 

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Comment

  1. たぶん、論文の前提条件が結論に大きな影響を与えていますよ。

    • よせやん より:

      放射線科不名誉享受さん
      コメントありがとうございます。
      確かに前提条件による影響はありますよね。
      どういった条件で比較するのかは難しいところではありますが。

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