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ブログ主、抜釘手術を受ける|MCL脛骨側付着部からの引き抜き損傷の術後

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

よせやん

先週は本当に激動の1週間でした。

金曜日に学会発表があったため、先週頭からはずっとそれに時間を取られていました。

今までの学会発表で1番準備の足らなかった発表になってしまいましたが、学会発表自体はなんとか無難に終了。

午前中の発表でしたが、その日の朝まで病院で仕事をしていたので、それから何とか間に合うよう現地入りして発表を終えました。

 

その日の午後は自分が以前、膝MCLの脛骨側損傷の手術で入れてもらったインプラント(ネジ1本とワッシャー)を抜いてもらう抜釘術を受ける予定になっていたため、発表が終わり次第、とんぼ返りしてきました。

というわけで、今日は患者として体験した「抜釘術」の体験記です。

3年前に怪我したMCL損傷とは

まず、僕がどういう怪我をしたのか説明しておきましょう。

僕が怪我をしたのはもちろんサッカー中で、シュートを打とうとしたときに相手DFが足を出してきたため、シュートを打つのを躊躇ってしまったため、下腿をボールごと相手のキックで強制外反させられて受傷しました。

 

対人プレーでは躊躇って力を抜いてしまうのはかなり危険です。

そのまま相手の足ごと吹っ飛ばすつもりでシュートを打っていたらおそらく大きな怪我にはならなかったでしょう。

 

受傷後より加重時痛が強く、足をつけなくなって、足を引きずりながら何とか帰宅したのを覚えています。

受傷機転からもおそらくMCL損傷だろうなと思っていましたが、翌日、病院でスポーツ班の先生に診察してもらうと、やはり診断はMCL損傷でした。

 

上の記事に書いてある通り、MCL損傷はそのほとんどが大腿骨側で損傷されます。

しかし、

僕が受傷していたのは、MCLの脛骨側付着部からの引き抜き損傷というものでした。

 

これは、非常に稀であるけれども、ACL損傷や半月損傷の合併する確率がかなり高く、MCL損傷に対しても手術が必要になるイヤ〜な外傷なのです。

というわけで、僕も手術加療を研修医1年目のときに受けたのでした。

 

抜釘術

抜釘手術は基本的に術後1〜2年で行うことが多いですが、僕の場合はなかなか仕事の都合もあって手術を受ける時間が作れませんでした。

しかし、昨年度は手術をして頂いた病院に勤務していましたので、どこかで抜手術を受けたいなと思っていました。

 

ですが、5月〜12月はサッカー、フットサルのシーズン中ですし、年末年始は仕事が忙しくてとてもそれどころではなく、気づけば3月になってしまっていました。

幸い、僕は異動が5月なので、やるならもう4月しかないぞということで手術を受けられる日程を探してみました。

できれば金曜日に仕事をしてから夕方に手術を受けて、週末で退院したいと思っていたので金曜日で探してみると…。

4月の15、22、29日は全てサッカーの仕事で埋まっていました。

 

4月9日もマッチドクターの仕事がありましたが、4月8日だけは大きな仕事がなかったために7日に手術をして頂くことになりました。

というわけで、午前中に学会で発表して、午後から急いで帰って抜釘手術を受けるという強行日程になったわけなのです。

 

まずは麻酔を受ける

前回の手術の際は、腰椎麻酔で手術をして頂きました。

しかし、今回の抜釘手術は伝達麻酔(大腿神経ブロック+膝窩ブロック)でやって頂きました。

伝達麻酔であれば、片足だけに麻酔がかかった状態ですから、術後、自分で歩いて(松葉杖もしくはケンケン)トイレに行ける、すぐに水分や食事を摂取できるという大きなメリットがあります。

 

伝達麻酔はいつも患者さんにはやっていますが、自分が受けるのは初めての経験でした。

まずは大腿神経ブロックから。

局所麻酔はかなり身構えた(冷や汗かきまくってました)わりに意外に痛くないなという印象。

 

いよいよブロック針が入ってきます。

一瞬、針が神経の周囲に達するとすごい嫌な感じがしてまた冷や汗が吹き出しました

昔はエコー下ではなく実際に神経に針を当てて、場所を確認していたわけですから、恐ろしいことをしていたんだと思います。

患者さんはたまったものではないでしょう。

 

そして、神経の周囲に麻酔薬が散布されると、普通の痛みとは違った痛さというか気持ち悪さを感じます。

これがいわゆる神経痛ってやつなんでしょうが、ジーンとして痺れ痛い感じ。

針が抜かれると、すでに大腿部前面はビリビリと痺れていました。

正座をした後の足みたいな感じです。

 

次に、膝窩ブロックで脛骨神経および腓骨神経に麻酔をかけてもらいました。

大腿神経ブロックをしていたので、そこまで身構えることもありませんでした。

脛骨神経メインで麻酔をかけてもらいましたが、麻酔が終わると足先まで痺れていて足関節の背屈、母趾の背屈がかなりやりにくくなっていました。

 

うーん、麻酔ってすごいですね・・・。

よせやん

いよいよ抜釘術!

この麻酔は病院に戻ってすぐに病室でやってもらいました。

その後、手術室に降りる頃には足は完全に痺れていて、軽く膝を動かすことはできるけれども足を浮かせることは全くできなくなっていました。

 

手術室へはストレッチャー(動くベッド)に乗って、患者さんに見られないように顔を隠して行きました。

手術室に着いた頃には顔を出しましたが、ストレッチャーに寝ながらみる景色はいつものそれとは全く異なります。

毎日見ている手術室の入り口さえも、どことなく怖く感じてしまうのです。

 

オペ場のスタッフにからかわれながら手術室に入室すると、手術室はもう異空間。

いつもと同じ部屋だとはとても思えません。

寝ながら天井しか見えないので当たり前かもしれませんが、テレビで見るような無影灯がやけに目に写ります。

 

そんな中、すでに麻酔は終わっているので、すぐに手術準備が始まります。

手洗いを終えた先生方が入ってきます。

執刀をして頂く僕の上司の先生と研修医の先生2人ですが、研修医の先生の存在感にさえ何故か圧倒されます。

もうただ黙って寝ているしかありません。

まさに、まな板の上の鯉とはこういう状態のことを言うのでしょう。

 

念のため大腿部にターニケット(駆血帯)を巻いていましたが、出血して手術がやりにくくならないように、一度ターニケットを入れてみました。

大腿神経ブロック+膝窩ブロックなので、当然大腿後面は無麻酔の状態です。

ターニケットがめっちゃ痛い!!

 

しかし、何故か「大丈夫です」と言ってしまう自分・・・。

スクリューにガイドピンが通るまでの間ですが、ターニケットの痛みに耐えました。

患者さんの中には痛くても僕のように大丈夫と言ってしまう方もいるのかもしれませんね。

 

さて、ガイドピンが入って安心していましたが、ワッシャーを取ろうと先生が骨膜に触れるとめっちゃ痛い部位がありました。

近位側の後面よりは膝窩ブロックをしても麻酔が届かないようです。

普通に痛い!!

さすがにこれは「痛いです・・・泣」と言ってしまいました。

 

麻酔が効いていない骨膜周囲に局所麻酔を使ってもらって何とか抜釘手術を終えました。

抜釘前のレントゲン写真がこちら。

抜釘術後がこちら。

無事にインプラントが抜去されていますね。

 

術後疼痛

最後に、術後疼痛について少しだけ。

 

術当日の夜はずっと麻酔が効いていて全く痛みは感じませんでした。

足が動かせるようになってきたのが明け方くらいから、完全に麻酔が切れたと思われるのは翌日の午前10時くらいでした。

 

朝は麻酔がまだ効いていたようで普通に歩いてトイレに行けましたが、麻酔が切れると骨の痛みがじわじわと出てきて足を引きずらないと歩けないようになってしまいました。

そのまま様子を見ようかと思って今いたが、看護師さんに説得されて坐薬を入れることに。

正直、坐薬(ボルSP50mg)は結石のときに完全に無力だったので、全くその効用を信じていませんでした。

あの時は、本当にペンタジンしか効かなかったので・・・。

 

しかーし、坐薬を入れて20分くらいすると、あまり痛みを感じずに歩けるようになりました。

坐薬おそるべし。

と言うかそれすら全く効かない尿路結石は本当に痛かったんでしょうね・・・。

 

というわけで、昼前に退院させて頂き、翌日は普通にマッチドクターの仕事をしていました。

疼痛も1日経過するとかなり楽になりますね。

今日は階段でもほとんど痛みを感じないくらいに回復しました。

 

おわりに

というわけで、今回、MCL脛骨付着部からの引き抜き損傷術後の抜釘術を受けました。

 

結石のときもそうでしたが、やはり実際に患者の立場になってみないとわからないことは非常に多いということをヒシヒシと感じました。

やはりいつでも患者さんの気持ちを考えて行動できるようになりたいものですね。

よせやん

何はともあれ、手術が無事に終わってよかったです。

今日のフットサルの練習に行こうかと思いましたが、ドクターストップがかかったため断念。

来週頭に抜糸をしてそれから復帰することにします。笑

 

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