足の外科cadaver training体験記3日目

 

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること!仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい!日々の勉強のため、また、同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思いブログを書いています。➡︎詳しいプロフィールはこちら

よせやん

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スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

なんか医療・健康関連を扱うサイトは、医療関係者が運営するサイトじゃないとなかなか検索上位に上がらないようになったらしいです。詳しくは下の記事を参考にしてください。

外部リンク:一般人ブロガーは医療・健康関係で検索上位を取れない

僕は一応整形外科医なので医療関係者ですが、Googleが医者か医者じゃないかなんて判断できるとは思えないので検索順位は確実に下がりそうですよね。

実際に12月頭と昨日のPV数を比べて見たら1000PVくらい下がっているのですが、最近記事を全然書いていなかったのでその影響なのか、この変更の影響なのかぶっちゃけわかりません。笑

一応2000PVはあるからそこまで大きな影響は受けていないのかなぁ…。しばらく記事を書くのを再開してきちんと変化を確認したいと思います。

さて、今日は昨日に引き続き足の外科の手術手技を学ぶcadaver training3日目の体験記です。

最終日(cadaver training2日目)

最終日は朝8時から2日目のcadaver trainingが始まりました。

前日は飲んでいましたが時差ぼけの影響なのか朝はきちんと起きることができました。僕はcadaver trainingが終わったらそのまま空港へ向かう予定だったので、スーツケースを持って会場に向かいます。

というわけで、2日目のcadaver trainingのスタートです。

cadaver training2日目

cadaver training2日目の内容は予定では以下のようなスケジュールでした。

2日目の内容はかなりマニアックでした。

外反踵足に対する踵骨のV字型骨切りや外側支柱短縮術、人工足関節置換術など足の外科の中でもマニアックな部類に入る手術のトレーニングがあり、あとは外反母趾の手術の際のWeil法と症例検討でした。

2日目のスケジュールでは今回使わせて頂いた献体を解剖する時間が設けられていなかったので、2日目はこれらの手術トレーニングはさっと流し、解剖に多くの時間を使いました。 

実際に解剖して勉強させてもらったことはこんな感じ。

解剖して勉強したこと
  1. 足関節外側靭帯
  2. 足関節内側靭帯
  3. リスフラン靭帯
  4. 足関節前方
  5. 足関節後方
  6. 脛骨神経
  7. 腓骨神経
  8. 腓腹神経
  9. 鵞足とMCL

足関節外側靭帯

触れる機会が多いこともあって、やっぱり気になるのは足関節外側靭帯ですよね。

外果先端から近位前方を触っていくと隆起を触れますが、ここに前距腓靭帯(ATFL)を再建するときにはポータルを作るわけです。なぜかと言うと、この場所の裏側にATFL、距踵靭帯(CFL)、後距腓靭帯(PTFL)が一塊となって付着しているからですね。

実際に体表から触れる外果の裏側のもっと近位に外側の靭帯は全て付着してるわけです。さらにATFLより110度後方にCFLがあると言われていますが、まさにこれはこの通りでした。

そして、後下脛腓靭帯(PITFL)はイメージ通り脛骨と腓骨を横に結んでいるだけでしたが、前下脛腓靭帯(AITFL)はイメージと全然違いました。AITFLも横に1本の靭帯が走っているだけかと思っていましたが、実際には外果のATTLより少し近位から脛骨に向かって放射状に何本も靭帯が走っているイメージです。

写真があるとわかりやすいのですが、さすがに写真はブログに載せれないので残念です。

足関節内側靭帯

続いて、足関節内側靭帯の解剖。

もちろん確認したのは三角靭帯(deltoid)です。

自分のイメージだとdeltoidは浅層と深層が深さが違うだけで同じように走行していると思っていましたが、実際には浅層は内果の前弓と後弓から広く走っていて、深層は前弓と後弓の間から距骨に向かって走っている意外に細い靭帯です。

deltoidを縫合するときに深層は縫うことができないと言われている意味がやっとわかった気がします。

これも実際に自分の目で見てみないとなかなかイメージがわからないと思います。

その他の解剖

その他の解剖についても解剖して学んだことを詳しく書いていきたいのですが、箇所が多すぎるのでやめておきます。

まとめて大雑把に書いてしまうと、前方・後方から足関節鏡をするときにイメージしていた解剖を実際にこの目で確認したこと、リスフラン靭帯や脛骨神経が踵骨枝、足底の内側・外側に枝を出して分岐していくところ、腓骨神経が腓骨頭で後方から前方に回って、浅腓骨神経と深腓骨神経、さらに細かい枝へと分岐するところ、腓腹神経の走行などなどを学びました。

また、献体は半月板くらい近位まであったので、鵞足とMCLの関係などについてもおまけでこの目で見て勉強させてもらうことができました。

解剖はcadaver trainingで一番勉強になるといっても過言ではないと思います。実際に自分で解剖しながら解剖学を勉強するのは教科書で解剖を勉強するのとは比較にならないほど勉強になります。 

また、普段の手術で危険ゾーンと言われ触ってはいけないとされているところを、あえて解剖して何がそんなに危険なのかについて学ぶのはcadaver trainingでないとできないことでしょう。

cadaver trainingを終えて

cadaver trainingを終えて修了証を頂きました。

たった2日間のトレーニングですが、修了証をもらうとなんかやり切ったような気持ちになりますね。笑

今回のcadaverトレーニングは参加人数が非常に多かったこともあり、1献体を4人で使わせてもらう感じでした。1日目と2日目で献体が変わっていたので、実際には4人で2足使わせて頂いたわけですが。

cadaver trainingは行くcadaver trainingによって内容も参加人数も異なります。僕が前回膝関節鏡の勉強のために参加したcadaverは講師の先生と自分で1膝使わせてもらったので、指導医の先生に指導して頂きながら、ほぼ自分1人で常にトレーニングさせて頂く感じでした。

cadaver trainingに参加される場合は、ここら辺はきちんと調べてから参加するといいと思います。

実は今回も同じような時期に、前回と同じように指導医の先生と2人で1献体使わせてもらっての足関節鏡のcadaver trainingのお誘いも頂いていたのですが、そのcadaver trainingは日本体育協会公認スポーツドクターの養成講習会と日程が被っていたこと、今回は骨切りについても勉強したかったためこちらのcadaver trainingに参加しました。

やり方を勉強する、解剖を勉強するだけであれば1献体あたりの研修生が多いcadaver trainingでも全然勉強になると思うし、ある程度知っている手技をマスターするためにトレーニングしたいのであれば、自分がトレーニングできる時間が長いcadaver trainingを選んだ方がいいのかもしれません。

おわりに

以上、今回は足の外科のcadaver training最終日の体験記でした。

整形外科医として働き出してから思うのは、学生のときにもっとしっかり解剖学実習をやっておけばよかったということ。今は手術や診察などの臨床で解剖に触れる機会が多いので、山のように解剖に関する疑問や知りたいことが出てきますが、解剖実習をやる医学部2年生のときにこのような疑問を抱くのは本当に一握りの優秀な生徒だけでしょう。

そういう意味でも、解剖について本当に興味を抱くようになってから行うcadevar trainingは医療従事者が解剖を勉強したり、手術手技を勉強するための絶好の機会です。

興味を持たれた先生はぜひ一度参加してみるとよいかと思います。

また、cadaver trainingは亡くなられた方、またそのご家族のご協力・ご理解なしには成り立ちません。参加する場合は感謝の気持ちを忘れずに、きちんと準備して有意義な実習をさせて頂きましょう。

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