膝内側側副靭帯(MCL)損傷②(治療・リハビリ)

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どうも、こんにちは。

フットサルをした後、久しぶりに地元の友達と朝まで遊んでいたからか、今日は完全に体調不良です。
明日も朝からフットサルの蹴り納めの大会がありますので頑張らないと…。

2週間前からこのブログとFacebooktwitterGoogle+を、最近、Instagramをリンクさせました。
興味ある方はサイドバーの各ソーシャルメディアのボタンからお願いします。
昨日、Twitterでどなたかが記事をシェアしてくださったのか、Twitterからの当ブログ(下の記事)への訪問が81件もありました。
それに伴い、次の記事が一気に歴代人気ランキングNo.1の記事になりました。

関連記事:スポーツ頭部外傷②(セカンドインパクト症候群・慢性脳損傷・画像)

ランキング自体、12月8日から集計しているもので、まだまだ総数は多くないのですぐに変動しやすい状況ではありますが、ソーシャルメディアの拡散力ってすごいんだなと実感しました。

さて、今日は昨日のMCL損傷の続きをやっていきます。
昨日は記事をぱーっと書いてしまったので、今日いろいろ追記しました。
外反ストレスの徒手検査やMRI画像なども載せてますので、昨日ご覧頂いた方ももう一度よかったら復習がてら確認してみてください。

関連記事:膝内側側副靭帯(MCL)損傷①(解剖・症状・診断)

治療

MCL損傷の重症度は下図のように、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類されるのでしたね。

MCL 外反動揺性

MCL損傷の新鮮例に対しては、重症度に関わらず、基本的に保存的に加療を行います。
膝伸展位および軽度屈曲位で不安定性を認めるⅢ度の損傷でも、保存療法が推奨されています。
( Phisitkul P, et al. Iowa Orthop J. 2006 )

ギプスによる固定は行わず、内外反を制限する支柱付きの膝装具を装着させます。

MCLサポーター
図:MCLサポーター (c)ZAMST®

また、急性期はRICE療法により腫脹や疼痛のコントロールに努めます。
可能であれば、受傷後5日間くらいの間、高圧酸素療法を行うことで、鎮痛と腫脹の軽減に効果が認められます。
RICE療法の時期が過ぎると、超音波やレーザーによる治療を行うこともあります。

関連記事:スポーツ現場での対応①(RICE療法)

膝伸展位で動揺性がない場合(Ⅰ度、Ⅱ度)、不安定性が少ないことが多く、そのほとんどが保存療法で軽快します。
膝伸展位で動揺性がある場合(Ⅲ度)、治癒後も動揺性が残存することが多く、不安定感が顕著な場合には修復術および再建術の適応となります。

MCL損傷の治療期間を下に示します。

MCL損傷 治療
図:MCL損傷の治療および期間
( 帖佐悦男編.スポーツ傷害の画像診断:羊土社.2013を引用し作成)

復帰を急ぎ、十分にリハビリテーションを行わないと、膝の不安定感や、痛みをのこしたままの復帰になる可能性があるため、術後のリハビリテーションが重要です。

リハビリテーション

では、一般的なリハビリテーションについてまとめていきます。
サッカー選手の場合を例にとって、お話ししていきます。
主に、下の文献を参考にしていてまとめていきます。
林光俊,岩崎由純編.種目別スポーツ障害の診療:南江堂.2014

受傷から2週間は靭帯の瘢痕性治癒を優先し、ダイナミックなエクササイズは行わないようにします。
早期に動かすことのデメリットとしては、損傷部の安静が保たれず、局所の腫脹と疼痛を長引かせることがあります。
この時期は、支柱付きMCL装具を着用し、SLR(Straight Leg Raising:下肢伸展挙上)やアウフバウトレーニングなどのリハビリテーションを行います。

受傷後3週より、固定自転車、ウォーキング、低負荷でのマシントレーニングを行います。
バランストレーニングは、インサイドキックは禁止の上で、基礎トレーニングを行います(膝の外反を防ぐため)。
フルスクワットで患部に疼痛がなければ、ジョギングに移行します。

受傷後4週より、ランニングに移行し、徐々に期距離を伸ばし、ラップタイムを短縮していきます。
MCLに負荷のかかるアジリティートレーニングは、疼痛を誘発しやすいため、ゆっくりと動作の確認をしながらスピードを上げていきます。

受傷後4〜5週より、ランニング、アジリティートレーニングに問題がなければ、ボールを使ってのトレーニングに移行し、受傷してから6週以降、ゲーム復帰を目指して全体のトレーニングに合流します。

Ⅱ度損傷以上の場合は、復帰まで9〜10週、場合によっては12週を要します。
リハビリテーションも、安静期を含めて、各過程で時間をかけて進めていく必要があります。

予防

足部 toe out(進行方向に対して足部が外側を向いている)の状態で、膝への過度の外反・外旋が働くためにMCLを損傷します。
膝内側の安定性を保つためにも、ハムストリング(特に内側ハムストリング)の強化が必要です。

また、膝と踵骨の外反や扁平足などの下肢アライメントは toe out の状態となり、MCL損傷をおこいやすいとされています。
運動時のアライメントにも注意し、足趾と膝を同じ方向にしたピボット動作やtwistingのトレーニング、サイドステップ、クロスオーバーステップ、アプローチリアクションなどの反復練習が大切です。

再発予防

復帰に向けて、サポーターやテーピングを必要としない状態を目指します。
また、安静期の膝回旋予防が第一条件になります。

受傷から2週間は、支柱付きMCL装具を着用した状態で就寝するようにします。
就寝中に足先が寝具に引っかかり、膝回旋を起こすことによる疼痛の誘発を予防します。

膝の支持機能訓練として、バランストレーニングやフリーウエイトトレーニング、十分なランニングを十分に行うことも大切です。

おわりに

今回は、MCL損傷の治療とリハビリテーションに関してまとめました。
MCL損傷を受傷した選手、それをサポートする方の何かの参考になれば幸いです。
次回、MCL損傷としては稀ではありますが、重症であることが多いMCLの脛骨側損傷(引き抜き損傷)に関してまとめたいと思います。

続編:MCL損傷③(脛骨付着部からの引き抜き損傷①)

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